日本医療秘書学会第9回学術大会の開催にあたって
藤野 裕
日本医療秘書学会第9回学術大会長
早稲田速記医療福祉専門学校 学校長
日本医療秘書学会第9回学術大会が「医療を支える専門職としての医療秘書」をテーマとして、開催される運びとなりました。学会会長日野原重明先生はじめ、多くの学会関係者の皆様のご参加を得て開催できますことを心から御礼申し上げます。
今日、医学・医療分野は目覚ましい勢いで進歩・発展を遂げています。その一方で、高度化、複雑化も進み医療スタッフの業務が増大し、医師や看護師の不足など、医療を取り巻く環境は大変厳しい状況にあるのも事実です。
このような環境においても、質が高くしかも効率的に、安全・安心の医療を実現していかなければなりません。そのために、多種多様なスタッフが業務を分担しながら連携・補完し合い、それぞれの実力が本当に発揮できるような「チーム医療」が様々な医療現場で実践されています。チーム医療を推進するためには、各医療スタッフの専門性の向上が不可欠です。医療秘書についても、もちろん、チームの一員として、高い知識と能力を持った人材を多く確保していくことが求められています。
このように医療を取り巻く厳しい状況の中で、満百歳を迎えられた会長日野原重明先生から「変わってくる医療と医療秘書の新しい使命」と題する記念すべき基調講演をいただき、続いて専門職としての医療秘書のあり方をテーマとしてのご講演やパネルディスカッションを実施できますことは、大変に意義深いことであります。
会員の皆様からも、18題の一般演題を登録いただきましたことに御礼を申し上げますとともに、ご参加の皆様の貴重な自己研鑽の場としていただければ幸いに存じます。
なお、学術大会実施に向けてご尽力いただいた準備委員の皆様、並びに運営に当たられる運営委員の皆様に厚く御礼を申し上げます。