日本医療秘書学会第23回学術大会
大会長 丹野 清美
このたび、日本医療秘書学会第23回学術大会を開催できますことを、大変光栄に存じます。
本大会の開催にあたり、日頃より本学会の活動を支えてくださっている会員の皆様、ご指導を賜っている諸先生方、そして開催にご協力いただいている関係各位に、心より感謝申し上げます。
本大会のテーマは、「新時代の扉を開くメディカルスタッフ-現場力×マネジメント力-」です。
医療DXの進展やAIの導入、患者の多様な価値観への対応、多職種連携の深化、そして業務の効率化と質の両立といった課題が、現場に求められるようになっています。こうした変化の中で、医療秘書をはじめとするメディカルスタッフの役割も、単なる事務的補助にとどまらず、チーム医療を支える中核として再定義されつつあります。
本大会では、そうした変化を見据えながら、「現場力」と「マネジメント力」という2つのキーワードを軸に、実践的な知見や教育・研究の取り組みを共有することを目指しています。現場力とは、日々の業務の中で問題を発見し、周囲と協力して柔軟に対応していく力、マネジメント力とは、業務や組織を俯瞰し、より良い仕組みづくりに貢献する力と捉えています。これらは、これからの医療を担うすべての人に求められる力だと考えます。
学生や若手実務者の皆様にとっては、自身のキャリアを考える一助に、経験豊富な皆様にとっては、知識や経験を次世代へ伝えるきっかけにしていただければ幸いです。また本大会が、世代・職種・地域を越えて学び合い、つながり合う場となるよう、運営にも工夫を凝らしてまいりたいと存じます。ぜひご参加いただき、活発な意見交換を通じて新たな気づきや発見をお持ち帰りいただければ幸いです。
皆様とともに「新時代の扉」を力強く開く大会となりますよう、準備を進めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。