日本医療秘書学会第22回学術大会
大会長 金子 大記
このたび、2025年2月16日(日)にエル大阪にて第22回日本医療秘書学会学術大会を開催するにあたりご挨拶申し上げます。
日本医療秘書学会は、日野原重明先生の絶大なご賛同とご指導を得て、日本で初めての医療機関における事務系実務者を対象とする学会として平成16年2月に設立されました。事務系実務担当者の資質向上と医療社会に貢献することを目的として事業運営が行われており、まさに事務系実務者の学会としてはパイオニア的存在であります。医療秘書という言葉からは個人秘書や医療事務や受付事務などを連想されるかと思いますが、今では医療秘書の役割は多岐にわたります。診療情報管理や医師事務作業補助も含まれ、病院で働く事務全般を指すといっても過言ではありません。
2024年度から始まった医師の働き方改革では、医師から各メディカルスタッフへのタスクシフトが進められています。医師の負担軽減のなかで特に有効なのは診断書をはじめとした事務作業の補助であり医師事務作業補助者の活躍には目を見張るものがあります。また、診療情報管理においてもIT技術の発展により院内に集約されたビックデータを利活用する技術が評価され、多くの医療機関でそこに携わる事務系職員が活躍しています。
そこで、今回の学会メインテーマを「メディカルスタッフの未来予想図Ⅱ」としました。覚えておられる方も多いと思いますが、第20回のメインテーマは「今こそ問われる日本の医療」~メディカルスタッフの未来予想図~でした。今回は、そのテーマの第二弾になります。もう一度、皆様方と一緒に医療秘書の未来を描き、その未来へ邁進したいと思っております。
開催にあたり、ご支援いただく皆様に心より御礼申し上げるとともに、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。