日本医療秘書学会第20回学術大会
大会長 西 基之
日本医療秘書学会第20回学術大会を開催するにあたりご挨拶申し上げます。
2年前、インバウンド効果で盛り上がっていた大阪で第18回学術大会を開催する予定で準備を進めていたところ、中国の武漢市で新型コロナウイルスの第1例が報告されてから数ヶ月でパンデミックと言われるような全世界的な広がりをみせ、クルーズ船の入港以降は日本にも急激に広がりをみせる事になりました。感染状況の広がり程度や参加者の安全を最優先に急遽、当学会では初めてとなるWebによる学術大会開催を余儀なくされました。あれから2年が経過しましたが感染状況は終息の目処が立たず、各自の感染対策の実施に頼らざる得ない状態です。この2年間、特に医療に携わる関係者は疲弊していますが、Withコロナ・アフターコロナに向けて考え方を変え立ち向かって行かなければなりません。
そこで今回のメインテーマを「今こそ問われる日本の医療」~メディカルスタッフの未来予想図~としました。
2024年4月より開始予定の「医師の働き方改革」では、医師の労働時間に関する取り決めが中心となります。タスクシェア・シフトによって医師事務作業補助者の更なるサポートが求められております。また、「経済財政運営と改革の基本方針2020」に医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める方針が示されました。今後、デジタル時代に対応した医療秘書業務を考えなければなりません。今回の学術大会を通じて今後の医療秘書業務を一緒に考えて行きましょう。
さて、今学術大会は20回の節目の開催となり記念大会となります。第20回学術大会を大阪の「エル・おおさか、エル・シアター」で開催できる事に感謝し準備させていただきます。
今回も新型コロナ感染症の感染状況を考慮し、現地開催及びWeb開催・配信のハイブリッド方式での開催を予定しております。
開催にあたり、ご支援いただく皆様に、心より御礼申し上げますとともに、多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。