日本医療秘書学会第8回学術大会の開催にあたって
鈴木 隆一郎
第8回日本医療秘書学会学術大会長
学校法人 玉手山学園
関西医療技術専門学校 学校長
このたびこの大阪の地において、日本医療秘書学会第8回学術大会を開催させていただくことになりました。本学会会長日野原重明先生をはじめ、ご参会くださいます皆々様へ心から御礼と歓迎のご挨拶を申しあげます。
さて、当学術大会のテーマは「医療秘書の未来像を探究する」であります。ご承知のごとく、「探究」という言葉には、真実や本質を求め明らかにしようという想いがこめられております。これからの医療秘書のあるべき姿が、わずか一日の学術大会で、ことごとく明らかになるとは思いませんが、それに近づく幾筋かの展望を開くことへ知的な挑戦をしていただきたいと考えております。
もとより「医療秘書の未来像」は、「医療の未来」を考えずして描けるものではありません。おりから本年百歳という特筆慶賀すべきお年をお迎えになる会長日野原重明先生から「人生百歳から医療の未来を想う」と題する基調講演をうかがうことができるはこびとなり、まことにありがたい次第です。医療秘書の未来像のキーワードは「高度専門化」と想定したパネルディスカッション「高度専門化する医療秘書に求めるもの」と相まって、皆様方の心に残る学術大会になるであろうと思います。
なお、会員皆様からは一般演題21題のご登録をいただきましたこと、厚く御礼申しあげます。演題テーマを拝見いたしますと、これまた日常のご経験から、あるべき未来を見通そうとの姿勢がつよく感じられるものが多く、聴衆一同にとり裨益するところが大きいと期待しております。
このように魅力ある企画を実現してくださった準備委員の方々と、本日の運営にあたられる皆様へ感謝申しあげますとともに、ご参会の皆様にとりまして実りある一日となりますよう祈念して、私の挨拶とさせていただきます。